軟体動物

貝やウミウシ、タコ、イカは、軟体動物に分類されます。

Spirorbis borealis

貝を持つものがすべて軟体動物というわけではありません。環形動物である多毛類(ゴカイ類)には、殻を持つものがあります(写真・ウズマキゴカイ科の一種)。さらに、環形動物と軟体動物は近いという説があります。

貝類は微生物をエネルギー源とし、大量の水をろ過するため環境の変化に影響されやすい生物です。温暖化による近年の水温の上昇により、ムラサキイガイが姿を消し、ミドリイガイが大量に繁殖しつつあるという調査結果があります(*)。

軟体動物は以下のように分類されます。

溝腹綱 Solenogastres
尾腔綱 Caudofoveata
多板綱 Polyplacophora -- ヒザラガイ類 chitons
単板綱 Monoplacophora
二枚貝綱 Bivalvia
掘足綱 Scaphopoda
腹足綱 Gastropoda -- 巻貝類
頭足綱 Cephalopoda -- イカ、タコ、オウムガイ nautilus など

腹足綱 Gastropoda


Common Periwinkle (Littorina littorea)


触角、口、足 (Littorina littorea)


Little Green Periwinkle (Littorina obtusata)


触角、口 (Littorina obtusata)


巻貝の内臓は、もともと平たいものがベリジャー幼生の時代に「巻く」ことによって形成されます。