海藻

海藻の色は、色素による。ライフサイクルは、緑色、褐色、紅色などで分類されるグループによって異なる。海草のヌルヌル感は、細胞の外部のゼラチン層による。寒天の材料になる成分は、アガロースやアガロペクチンなどの多糖類である。

緑色・褐色・紅色藻類



緑藻の色素は、クロロフィル a、b、およびカロチノイドからなる。緑色藻類は、鞭毛による運動が可能な一時期を必ず持つという。緑色藻類のうち、海藻は1割ほどを占める。(写真・Ulva lactuca, ja: アオサ, en: Sea Lettuce)

褐色藻類



褐藻(Phaeophyceae)の色素は、クロロフィル a、c、およびザンソフィルからなる。ほぼすべてが海藻である。(写真・上・Ascophyllum nodosum, Knotted Wrack, 下・Fucus vesiculosus, Bladder Wrack)

Agarum cribrosum


アナメ(Agarum cribrosum)は多孔性の葉を持つ褐色藻類で、ポリフェノールを含有するため外敵に食されにくいという。

紅藻(Rhodophyta)の色素は、クロロフィル a、d、ファイコエリシリン(phycoerythrin, 5種以上あるという)、ファイコシアニン、タラザンシンからなる。紅色藻類のライフサイクルには、鞭毛を持つ時期はない。また、紅色藻類の特徴として、紅藻デンプンを持つ。(写真・Chondrus crispus, Irish moss, Corallina officinalis, Rhodymenia palmata, dulse)
サンゴモ、Coralline 科の藻類は、炭酸カルシウムを含み、硬い。